蚊帳の中の独り言。

青年海外協力隊 2017年度2次隊 トンガ 看護師

日曜日の話。

Mālō e lelei

トンガ語でこんにちはの意味です。

 

トンガを語るには、日曜日の話をしなければならないのですが、まだしていなかったので、したいと思います。

 

トンガは国民の98%がキリスト教徒であり、とても熱心なキリスト教徒の国です。

そんなトンガの日曜日は安息日と決められており、基本的に炊事以外はしてはいけないことになっていて、警察と病院以外はやってないです。飛行機も飛んでないし、船も動かない。

首都ではチャイニーズレストランやカフェでやっているお店もあるけど、ほんの数件。

わたしが住むエウア島はやっているお店があるわけもなく。

 

じゃあ日曜日は何をするのか?といえば、トンガ人にとって、日曜日は教会へ行く日です。

朝から教会へ行きます。多い人では朝、昼、夕と行くらしいです。

トンガにはキリスト教と言ってもたくさんの種類があります。

カトリック(それも2種類あるらしい)、フリーウェズリアン、7days、モルモンなど…わたしも知らないのがあるとは思います。

国民の60%がフリーウェズリアンといえ宗派らしいです。王様もフリーウェズリアンらしく、わたしの中のキリスト教のイメージは、

キリスト教=カトリック

だったので、そうじゃないんだってびっくりしました。

 

わたしも毎週日曜日は、朝10時に教会に行っています。トンガ語で、大してわかりもしないまま、話を聞いているだけので、退屈といえば退屈な1時間。

でもなぜ行くかというと、一つの目的は讃美歌。

とにかく、トンガ人は歌が上手い。

なんであの高い声が出るのか。どうして、譜面もなしに、何重奏かわからないくらいのハモリができるのか。すごいなーって何度聞いても、いつも思ってばかり。

讃美歌が聖書を歌うものというのを知ったのも、ここに来てからで。

聖書の中に、讃美歌という点でとらえれば、歌詞みたいなものに、何番と数字が振られてるんですが、それが700近くあって、それを毎回3つずつ歌っています。

それも指揮だけで全部リズム違うし、譜面ないのに、みんなちゃんと合わせてハモれてるし、え、なんで??すごすぎじゃない???っていつも思ってばかり。

ほんといつか聞いてほしい。ほんとにすごいから!笑

 

1時間ほど教会へ行った後は、一緒の教会に行ってる近所のお家に行って、トンガ料理を食べさせてもらっています。

だいたい、ウムやルー(芋や肉の蒸し料理)ときもあれば、オタイカ(生魚のココナッツミルク和え)、揚げ鳥や魚などを頂きます。

 

普段ならそれで終わりなのですが、今日は夕方から子供達がやる劇があるから観に来ないかと誘われました。

子供達は少し前から練習してるという話は聞いてはいたものの、今日だったのか!と。

 

話によると、今日はChildren なんとか←という日で、

道に緑の草や葉っぱを引いて足が通る。イエスのなんとかの日と言われたものの、あまりよく理解できず…

だから今日は緑の衣装を着てる人が多かったのよ!と言われました!

運良くわたしが持ってる、プレタハ トゥペヌも緑基調でありがたかった(笑)

 

とりあえず、誘われたので行ってみることに。

行ったら教会が緑仕様に!!!!

 

 

劇に出演する子供達は、みんな白い衣装を見にまとい、おしゃれをしてました。

 

 

内容は言われていたとおりな感じでした。

ちゃんと牛役もいたり、最後は軽くタオルンガ(ダンス)をしていました。

 

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最近よく思うのは、トンガ人にとって、日曜日はわたしたちが思う安息日ではないなーということ。

日曜日は逆に忙しいのではないかと思う。

朝、教会に行き、昼過ぎにはサンデースクールというのが子供達にはあって、聖書の勉強をしているらしい。

夕方も今日みたいなのがあり、今日も終わったのは19時半だったけど、そこからまた女性グループは何かの練習をしていた。

 

でも、彼らにとって、生活の中心は教会にある。

小さい頃から当たり前のよう、生活の中心は教会なのだ。

信仰心もものすごいから、理解できない部分も多い。日本人は宗教への信仰心が薄い国民だからこそ理解の範疇を超えてしまう。

日本でしか生きてこなかったわたしにとって、宗教や文化の違いを身をもって経験できるだなんて、なんだかすごい貴重な経験をしてるのだなあとひしひしとなぜか感じた1日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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